給水設備の保守管理には、ポンプの電流（電圧） 値や、水質の検査など、数値で計れるものと漏水の有無やポンプの異音など、目視での確認、聴覚での確認が必要となるものがあります。数値化できるものはデータをもとに保守管理が行えますが、漏水の有無や異音の有無は見落としや聞き分けができないといったこともあり得ます。
当社では、漏水の発生しやすい箇所をリスト化することで見落としを防いだり、各メーカーのポンプの稼動音を聞き分けるトレーニングを研修で実施し、ポンプのわずかな異音も見逃さず初期段階で不具合を発見できる技術を身につけるなど、各点検の質の向上、スタッフ一人ひとりのスキルアップに努め、より良い設備環境が保持できるよう心掛けています。

適切な排水環境を保持するためには排水ポンプなどの設備動作確認も欠かせませんが、排水の妨げになる異物を除去することが最も重要です。
当社は高圧洗浄による排水管内の異物の除去、スタッフによる排水ピット内の異物の除去を行っています。
また、排水ピットにおいては、ピット内に異物が流れ込まない環境作りが非常に重要なため、異物混入対策も徹底して行っています。
さらに、上記点検をする際の安全対策も万全を期しています。

消防設備は火災発生時以外に使われないことがほとんどです。長時間にわたって使われなければ、かえって劣化の進行が早まり、いざという時に正常に機器が作動しないという事例も全国で発生しています。
当社では、各種法定点検はもちろんのこと、設備の適正な動作を守るべく、消防設備の清掃などを行い、非常時においても設備が確実に役割りを果たし、多くの人命を守れるよう維持管理に努めています。

専門業者によって行われる各種法定点検とは別に、当社でも照明などの絶縁抵抗測定や、点灯試験などを実施しています。絶縁抵抗測定は絶縁性（電気が漏れない性能）を計ることで漏電の防止、ひいては漏電による火災の防止に役立ちます。 漏電による火災は全国でも数多く見受けられるので、火災防止のため法定点検以外でも積極的に実施しています。
また、マンションの第一印象を決めるといっても過言ではない共用部の各照明についても点灯試験を実施し、適宜照明の取替えなど行っています。その他、節電が強く謳われる昨今、各マンションのご要望を伺い、適度な照度を保った上での照明の間引き提案なども実施しています。

利便性を提供する設備も快適なマンションライフには必要です。また、それらの保守は居住者に安全を提供することにも繋がります。